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採用情報

避雷設備|伊藤電機株式会社(栃木県栃木市)

避雷針・避雷設備とは

建築基準法では避雷設備の設置基準は高さ20mを超える部分を保護する。20mを超えない場合は法的に保護する必要はありません。建築物の一部分だけが20mを超えた場合でも、避雷設備で保護する必要があります。
(例)建物の屋上に空調室外機やキュービクル式受変電設備を設置していた場合
(例)高層ビルに囲まれた場所に低層の建物を新築する場合 


計画要点

旧JISによる避雷設備と、新JISによる避雷設備の二種類あります。旧JIS方式の避雷設備は、建物を60度の斜線で保護すれば足りたのですが、新JISでは回転球体法を用いた雷撃の影響範囲の確認や、超高層建築物における側雷(建築物の中層部の壁に落雷すること)に対する保護についても規定されています。
建築基準法上では、旧JISによる避雷設備と新JISによる避雷設備の、どちらを採用しても良いので、設計の判断で使い分けることができます。

避雷針の保護範囲

回転球体法

雷撃距離を半径とした球体を2つ以上の受雷部(大地含む)に同時に接するように回転させたときに、球体表面の包絡面から被保護物側を保護範囲とする方法。

保護角法

避雷針上端から、その上端の鉛直線に対して保護角で定める稜線の内側を保護範囲とする方法

直撃雷と誘導雷の概要

雷が落ちると家電やPC機器が壊れたという方も多いと思います。常時コンセントを接続し、かつ電子基板があるものとして、エアコンやテレビ、パソコンの故障が多いようです。
雷は直撃雷・誘導雷という二種類が有り、直撃雷は対象そのものに落雷することを指し、電気機器は間違いなく破損します。 誘導雷は、付近周辺に落雷した際に発生した電圧が誘導電流を起こし、周囲に影響を及ぼす現象です。直撃雷と同様に、家電などが破損する大きな原因となります。

接地極

接地極は落雷を大地に流すために重要です。銅製の接地極を地面に埋めて、大地と避雷設備を接続します。 接地抵抗値は、単独では50オーム[Ω]以下、総合では10オーム[Ω]以下が絶対に必要です。